そもそもなぜ、いじめが起きてしまうのでしょうか。
ストレスの解消で行ってしまう、いじめられる側にも原因がある、などいろいろと言われますが
私はその裏には、心理的要因があると思っています。
簡潔に言えば、”いじめる側の過去のいやな記憶が反応してしまうから” だと考えています。
いじめられる側の弱弱しい姿が、そういった反応を起こすトリガーになってしまっているのです。
詳しくは以下で説明します。
いじめをしてしまう人は、不満や満たされない過去のトラウマを抱えている
いじめる側の反応を起こすトリガー・・・ それはつまりどういうことになるのか
反応とは、昔の記憶やトラウマ、抑圧している気持ちがふいに、無意識に、表に出てきてしまうことを言います。
多くの場合、昔 家庭で親にマウントを取られる立場だったなど、逆にいじめられる立場であったことが原因だったりします。
弱弱しい人を見ると、家庭でいじめられる自分の姿を思い出し、
心の奥底に沈めた、 ”恐怖” が出てきます。そしてそれは ”イライラ” といった落ち着かない気持ちとして表れ、やがて怒りに変換されていきます。
このような、目の前の人を自分の記憶の中の誰かに当てはめてしまうことを 投影 といいます。
投影は負の感情、過去のトラウマから起こってしまうことがよくあるため、投影を起こした人は攻撃対象になることが多いです。これがいじめの起因になるのでしょう。
いじめられる側がいじめを助長させる
まず、誤解を避けるために一言
いじめられる側に原因がある、といったことについては私は否定します。
しかし、いじめられやすいひとがいることは確かだと思います。
いじめられやすい人・・・その原因が何なのかについて説明します。いじめられやすい人は、
感情を出しずらい環境で育った場合が多いです。
- 親をこまらせてはいけない
- いい子でいないといけない
- 感情を出して親を怒らせたり、困らせてはいけない
そういった、思い込みが根強く染みついていると大人になってからもいじめの対象にされやすいです。
いじめられる側は、投影を起こされることによってターゲットにされることは前記で説明しましたが、
感情を出せないいじめられる側は、無意識のうちにいじめを受け入れてしまうのです。
”何も言い返さず聞き入れる” ”笑ってごまかす” ”謝って済ます”
これらの行為はいじめを助長させます。
いじめる側の人は、こういった反応をする人にさらに投影を強化し、
自分でも、いじめをやめることができなくなってしまうのです。
ある種の依存ですね。
「そんなこと言ったって、どうすればいいんだ」
「言い返してもっとひどい目にあわされたらどうするんだ」
これを見てそう思った方も多いのではないかと思います。
ですが、冷静になって考えてください。
多くの場合、いじめる側、いじめられる側、両者の立場に優劣はありません。
同じ学校のクラスメイト、同じ会社の同僚
上司と部下、ということもありますが、だからといっていじめをしていい理由にはなりません。
報告をすればよくないことであると誰が見ても思うでしょう。
対等に話し合いをした場合、もっとひどい目にあわすようなことをしていいような状況にあるいじめる側の人はほとんどいないでしょう。いたとしたら国の独裁者ぐらいです。
いじめる側を必要以上に恐れる必要はないのです。
でも多くの場合、よくいじめられる人はいじめる側の人を自分の記憶の中の誰かに重ねます・・・。
それは、感情を抑えることを求めてきた、親であることが多いのです。
いじめられる側にも投影が起こっているのです。
親に怒られる恐怖と重ねているのであれば、必要以上に怖くなっても致し方ないのです。
いじめる側 いじめられる側 お互いの投影を防ぐために
いじめが起きてしまう負の連鎖・・・
これを断つには、お互いが投影をやめる方向にもっていくことが重要です。
まずは、あなたがいじめられている人であるなら
相手に抵抗をしても、法を犯したり倫理に反していなければ何ら問題はない
ということをよく自分に言い聞かせることです。
相手は、親ではありません。怒られても見捨てられても、死ぬことはありません。
そうすることで、まずは相手への投影を起きづらくできます。
続いて、いじめる側の投影をやめさせる。
その言葉が、「なぜ、そんなことをするの?」 になるのです。
(タイトル回収まで時間がかかってしまいましたね・・・)
おそらく、これを言われたとき、いじめる側はなにかしらの理由をいうでしょう。
態度が悪い、挨拶をしない、声が小さい、など
でも、おそらく どれもそこまで起こる必要があるだろうか・・・?と思う程度のものだったり
釈然としない理由であることが多くなるはずです。
もし、そういった理由が本当であった場合でも、直接問題点を指摘する。そうなってしまう理由を相談して探るなど、解決するにはもっと合理的な方法がいくらでもでてきます。
指摘できるならそれを指摘してもいいでしょう。
この時点で、いじめる側も自分の中の矛盾に気付き始めます。
そしてその矛盾を認めたくないがために、めちゃくちゃ発狂するでしょう。
でも、それでいいのです。その時点ですでに相当あせって後悔しているはずです。
もし、なにか問題があるなら大人的に相談して解決する方向性にもっていきましょう。
そういう方向性にもっていけば、
いじめる側もいじめられる側が悪いわけではなかった・・・。と気づかざるを得ません。
そうなれば、もういじめることはなくなるはずです。
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