未解決型愛着障害について・・・

愛着障害

さて、続いては未解決型の愛着についてお話をしていきたいと思います。

しかし、未解決型愛着スタイルについては、
扱っているところと、そうでないところが、かなり分かれる気がしています。

参考にしている書籍では扱っていたため、本サイトでも簡単にですが、紹介したいともいます。

未解決型愛着障害とは・・・

未解決型愛着障害とは、 簡単に言うと

トラウマにとらわれた人

と、言えるとおもいます。

多くの場合は幼いころに満たされなかった感情などが、
無意識下に未解決の問題として残ってしまっている状態です。

多くの場合我々は、幼いころの、不安、不満、悲しみなどは
表面上は過去のこととして忘れ去ったことにして大人として生活します。

しかし、実際は無意識下にはしっかりと残っており
忘れたことにする=抑圧 をすることによって感情を押さえつけるだけだったりするのです。

感情の置き換え

抑圧した感情を持ち続けると、怒りへと変換されてでてくることがあります。

これを ”感情の置き換え” といいます。

不安や恐怖に長くさらされ、耐えられなくなってくると
怒りへと置き換えが行われていきます。

怒りたいわけでも、怒るようなことがあるわけでもないのに
なぜか、イライラしたり、焦燥感に駆られるといった形で
抑圧している感情が表に出てくるといったことが起こるのです。

私はこの、”抑圧している感情”を ”もう一人の自分” と呼んでいます。

抑圧した感情= ”もう一人の自分”

もう一人の自分は、自分が未解決の感情を抱いていることを
知らせに来てしまいます。

過去に、ないがしろにされながら生きてきた
安定感のない愛情にさらされながら育った

そういったことがあるとき、
もう一人の自分は、自分の聞きたくない言葉をささやきに来ます。

「君は大事な存在じゃないよ」

「君を大事に思ってくれる人はいないよ」

といった具合に・・・、いやですよね。

そして、大抵の人はそれを無視しようとします。

もう一人の自分は、無視すると追ってくる

もう一人の自分を無視し続けると
無視するな!とばかりに、もう一人の自分は声を大きくします。

「無視しないでー!おーい!きいてるー?」 と

声はだんだん大きくなり、自分自身無視することができなくなってきてしまいます。

そして、無視をし続けるために、
何かに依存したり、散財をしたりと、あらゆる行動を行います。

未解決の感情が引き起こす問題

未解決の感情は、どのようなものかにもよりますが、
様々な問題を引き起こします。

酒、ギャンブル、乱れた異性関係など、
ひどい場合は依存症になってしまいます。

そのほか、引き込もり、仕事が続かない、恋愛など

社会コミュニケーションに大きく影響します。

未解決の感情への対処法

それでは、どのようにして対処をしていけばいいでしょうか・・・。

答えは単純ですが、簡単ではありません。

もう一人の自分 の言葉を、しっかりと聞いてあげることです。

「自分は愛されていない」

「自分は大事な存在じゃない」

「自分は嫌われている」

そういった、もう一人の自分の言葉を

「そうか、自分はそう感じていたのか・・・」

と受け止めることです。

そして、もう一人の自分に言ってあげてください。

「悲しかったね、よく頑張ったね、もう大丈夫だよ」

もう一人の自分はあなたを苦しめたいわけではないのです。
むしろ、自分自身が苦しいから、未解決の感情を終わらせたいのです。

未解決の感情を終わらせるのは非常に大変ですが、
このようなワークを使って少しずつでも、
自分と向き合うということをやっていくと良いと思います。

できるようであれば、インナーチャイルドワークもやってみてください。

まとめ

さて、話は変わりましたが
未解決の愛着スタイルとは、
トラウマによって生まれた未解決の感情を抱えてしまった状態

ということになると思います。

しかし、愛着障害自体が、もとより小さなトラウマの連続によって
愛着の持ち方に偏りができてしまった状態なので
未解決愛着障害との違いは何なのだろうか・・・と考えてしまいます。
(その結論があいまいなので、扱っているところとそうでないところが分かれるのではないかと
思っています。)

定義はともかく、未解決の感情というのは
非常に重要な考え方だと思うので、今回ご紹介させていただきました。

皆様が、楽に生きることのお役に立てば幸いです。

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