愛着障害には、いくつかパターンがあります。
今回は、不安型の愛着障害について、とことん解説したいと思います。
愛着障害の種類
そもそも、愛着障害には 安定型 不安定型 があります。
そして、不安定型には、不安型、回避型、未解決型 と呼ばれる3種類があります。

今回は、不安型愛着の特徴について、細かく解説していきたいと思います。
不安型愛着障害の主な特徴
不安型の愛着の人の行動は様々ですが、行動の動機としてはこれに尽きると思います。
■ 周りにどう思われてるかを考えすぎてしまう。
周りに嫌われていないか、どうかを考えてしまい、その結果不安に陥るという行動原理です。
もちろん、誰でも持っている不安要素だと思いますが、
生活や人間関係に支障をきたしてしまうようなレベルになると、注意が必要です。
人によって行動は異なりますが、主に以下のような行動につながっていきます。
- 常にいい自分でいようとする
 - 周りの機嫌を伺いすぎて挙動不審になる
 - 自分を必要としてくれる場所や人に依存してしまう
 - 自分を受け入れてもらえないことに対しての恐怖が強い
 - 試し行動、白黒思考に陥りやすい
 
さらに詳しく、以下で説明していきます。
常にいい自分でいようとする
◇周りにどう思われているか、自分の評価を気にしてしまうので
 自分に対して厳しい、努力家として見られる。
◇過度なダイエット、自分の評価を下げたくないという強迫的モチベーションで行う。
◇周りに対して尽くしすぎてしまう
 弱った人がいると放っておけなくなる。誰かのお世話をしがちになる。
 頼まれると断れなかったり、誰かに頼ることがしにくい。
◇常に優しく、コミュニケーションが上手
 人との距離感や、機嫌を伺うのが非常に上手く
 嫌がられるようなことを避けれるため、
 人に好かれやすく、友人関係にも恵まれやすい。
周りの機嫌を伺いすぎて、挙動不審になる
◇相手の意見に合わせることに注力していて、自分の意見が言えない。
 反対意見なども言えず、意見に一貫性がなくなることも
 場合によっては、、嘘を言ったようにとらえられてしまうこともある・・・。
◇相手の意見を探ろうとする
 コミュニケーション=相手に意見を合わせること、というも思い込みを起こしている場合もある。
 そのため、意見を求められるような状態になると、軽くパニックを起こしてしまう。
自分を必要としてくれる場所や、人に依存してしまう
◇必要とされることを必要としてしまうため
 尽くすことがやめられない、しんどいときも断れない。
 自分のキャパシティが限界を超えると、
 感情が爆発して怒るか、体調を壊してしまうか
 どちらかになることが多い。
 
◇利用してくる人から離れられない
 明らかに、不利な頼みごとを断れない。
 具体例として・・・
 待ち合わせ場所が、いつも相手の行きやすいところばかり
 割り勘料金で、いつも自分が端数を払っている、
 など、小さいところで搾取をされる。
受け入れてもらえないことに対しての恐怖感が強い
◇受け入れてもらえないこと、耐えられない
 猛烈な不安に襲われ、居てもたってもいられなくなる。
- 体調を壊す
 - 自分を認めないことに対して激高する
 - 自傷行為
 - 嫌われているという妄想に駆られる
 
試し行動、白黒思考に陥りやすい
◇試し行動
 特に、恋人などパートナーシップ間にて起きやすい
 相手に好かれているのかと不安になった際に
 わざと相手に嫌われるようなことを言って見せて
 相手の行動を試すようなことをする。
 あなたは、私のことが嫌いなんだ ということによって
 そんなことない! と言わせて安心感を得ようとする。
◇白黒思考
 好かれているのか、嫌われているのか
 わからない状態が一番苦しくしんどいため
 好かれていないなら、いっそ関係ごと断ってしまおうという思考に陥る。
不安型でいることに問題はあるのか
もし、上記にあてはまっていても
とくに生きづらさを感じていなければ、問題はないでしょう。
不安というものは、少なからず誰でも持ち合わせているものです。
しかし、愛着障害は多くの場合で、生きづらさを伴います。
また、こういった行動の末に、
人間関係、恋愛関係といったことに問題が生じる場合も少なくありません。
愛着障害は、解決が非常に難しい問題です。
ですが、自分と向き合い、カウンセリングや心理療法ワークを行うことで
問題が軽減するという意見もあります。
なにより、自分自身の特性を把握することは、
自分自身のコントロールをしやすくすることにつながります。
興味があるようでしたら、
カウンセラーなどの専門家や、書籍、心理療法などを調べてみることをお勧めします。
当サイトでも、解決のお手伝いになるような記事を引き続き投稿していきます。
  
  
  
  

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